行くよ

よしきと言います。1994年生まれ 大学卒業後、製菓の仕事、福祉の仕事を転々として いま現在フリーター。

昨日の続き

昨日の続き。

中島くんは、現在では 家に ひきこもっているという噂を聞いた。

妹と 中島くんの妹が 仲良くて、母親からも、「お前が 中島くんを遊びにでも、誘ってやりなさい。」と言われたことがある。

それで、一度 テニスに誘ったことがある。
荒水くんと、東田くんも誘って 夜遅くまで
テニスをした。

中島くんの日焼けしていない白い肌は、心配になったが、なるべく普通にしていた。

中学生の頃の
元気な「中島くんらしさ」を見るのは、嬉かった。

帰り道の自転車で
「最近、ジャンプ読んでる?」と聞いたら、最近の漫画事情に ついて
トコトン教えてもらった。
途中から、ほとんど聞いてなかった。

中島くんは、とにかく パソコンが得意。
最初に、ブログという存在を教えてもらったのも、中島くんだった。

「またね。」と最後の挨拶を交わした、高校3年生からは 会っていない。

その後、また、母親に 中島くんが家に引きこもりがちだと聞いた。
その時は、僕も弱っていて 「そういう時は、誰にも触れられたくないんだよ。」そっと静かにしてあげるのが一番だと思った。

そして、いま、「夏祭りの焼き芋を売るのを手伝ってもらうのは、どうだろう?」と。

『そうか!』、友達に 博打に付き合ってもらえば よかったんだ。

ただ、中島くんのメールアドレスやら、連絡先をいつの間にか 失っていた。

落ち着こう。

LINEで つながっている 中学同級生たちのあいつたちに
一斉に 焼き芋の件を伝えるのは得策ではない。
ここは、ひとりひとり ちゃんとメールを送って、会って 焼き芋のことを話そう。

大丈夫かな? できるかな?

そこで、東田くんに 中島くんのメールアドレスを尋ねようと決めた。

中学生の時のテニス部では、
東田くんは、テニス部のBチームの下の方だった。
僕はCチームの上の方だった。
Aが1軍、Bが2軍、Cが3軍だ。

僕らは BやCを行ったり来たりしてたものだから、他の人たちがコートで ラリーをしている。

その間、「あいつには ピンクのオーラが出ている」とか 「あいつの必殺技は ズキュンだ」とか「あいつは おじいちゃんだ。」とかよく無駄話とも言えない
中学生にしては幼なすぎる話をしていた。

その時、東田くんが僕に言ったことばを思い出した。
「大人になったら、一緒に ふたりで 自給自足しながら、キャンピングカーなんかでも借りて過ごそう。」だった。

その言葉を聞いた時、東田くんが
「男好きなのか?」と 少し引いた。

東田くんは、黒縁メガネで理屈ぽいところがあるので、周囲の人たちに距離を置かれていた。

「今日 東田くんも、呼んだから。」と言うと、「じゃ、俺 行かない」と言うヤツがいた。

バイ、また、人の悪口をいってしまった。でも、彼の人となりが 分かると思って・・・・

とにかく、東田くんの メールアドレスは持っていたから、連絡してみよう。
そして、中島くんのアドレスを教えてもらおう。